2007年11月17日土曜日

見やすいホームズ彗星!

ホームズ彗星という聞いたこともない彗星が大増光している、と新聞で読んだ。 ネットを徘徊するといろいろ出てきたが、わかりやすい情報が出ているのがココ
星図をプリントアウトしてしばらく忘れていたが、11/17の夜にふと思い出し双眼鏡で見てみると、そいつはすぐに見つかった。

まるで夜空にぽっかり浮かんだクラゲのように神秘気的な光を放っていた。

今まで見たヘールボップとも百武彗星とも違う形。
尾がないのにやけにでかく、中心がボウッと明るく、外周の境目がはっきりしたその姿はやはりクラゲだ。
思ったより明るかったので、早速E510を三脚に乗っけて固定撮影。
上が108mm相当、F3.5、20秒露出で撮影したもの。
パティオの上で双眼鏡で眺めながらの撮影のためか、はたまたISを切り忘れた弊害か、細かくブレているものの、こんなお手軽撮影でもちゃんと写っている。

下は28mm相当、F2.8、25秒露出。裏庭のパティオでの撮影なので、ガレージ裏の巨大などんぐりの木が、風邪にそよぐ様子も写っている。

このぶんなら、このホームズ彗星はもうしばらくは眺められそうだ。
しかし肉眼はおろか、普通の望遠鏡では見えない17等級からいきなり3等級まで、40万倍も増光するとは不思議なものだ。
しかもこいつは火星軌道よりも遠いところにいるのに。
ガスが急激に放出されて拡散することによって、視直径が大きくなっていく様子が、双眼鏡ごときで見られるなんて、久々にゾクゾクした夜でした。

まだ見ていない人はぜひ!

2007年11月10日土曜日

エアクリーナと冷却水の交換

30 month serviceとして、エアクリーナと冷却水の交換を行った。

北米SUBARUは、7500miles / 7.5 monthごとのオイル&オイルフィルタ交換、30000miles / 30 monthごとのブレーキフルード・エアクリーナ・冷却水交換を推奨している。
このうちブレーキフルードは24ヶ月の時点で勘違いして交換してしまった、(VWは2年毎の交換を推奨しているので) ので、今回はエアクリエレメントと冷却水の交換のみ実施。
まずアンダーカバーをはずし、ラジエターのドレインから冷却水を抜く。
抜け切ってから栓をして水を入れるが、ここからVW方式にしてみた。
なんてことはない、カルシウム等デポジットの原因となる物質を含む水道水を使わず、蒸留水を使うってだけの事。
北米ではスーパーで普通に蒸留水を、1ガロン$2位で売っているので簡単に手に入る。
なお日本では蒸留水の代わりに、工業用精製水を使っていた。

約2ガロン蒸留水を入れ、サーモスタットが開くであろう適温までアイドリングし、冷ましてから再度抜く。
冷却水はクレジットカードのポイントでタダで買ってきた純正品と蒸留水を1:1で混合する。
ただそのままこの割合で希釈して入れていくと、冷却水路に残った水のため薄くなってしまうので、濃い目に希釈して入れていく。
2.5GTの冷却水容量は7.3Lなので、1ガロンの純正LLCをすべて使えばほぼ目標の50%濃度になる。(この濃度で-20℃でも凍らない)

なお取り説に入れろ、と書いてあった、純正コンディショナー(写真の青いボトルで、ホルツ製)も入れてみた。

エアクリーナエレメントは一般的な不織布の乾式。
まだ23,418マイルしか走っていないにもかかわらず、エレメントは汚れ落ち葉が結構詰まっていた。

交換後には中高速域での吹け上がりが多少良くなった気がする。
冷却水の交換は勿論単なる延命メンテなので、何も体感はできないが、このLegacyを長く乗るためには必要なこと。
あと2年ちょっとで任期満了で手放すことになるはずだけど、優れた機械に対する愛情ってやつだ。

New Implezza WRX

05 Legacyに乗って2.5年経ち、エアクリーナと冷却水の交換時期になったので、部品を買いに行きつけのSUBARUディーラーに行った。
Newインプレッツァが展示してあったので、部品を待ってる間に見せてもらった。
実は試乗はどうか?とも言われたのだが、この日は時間がなく断念。

まず外観は、はっきり言ってびっくりする位かっこ悪い。歴代最低ではないだろうか。あ、これはフロントマスクの話ね。新設された5ドアの後姿(Seat Ibizaそっくり)や横から見た姿はなかなかカッコいいが、顔がなあ。 まるで豊田のカルディナのようだ。 なにも豊田の資本が入ったからと言っていきなりカッコ悪くしなくても、と思ってしまった。
内装はシートがいい。着座位置もLegacyより低くしてある。ステアリングにもやっとテレスコピック調整がついて、(欧米人に比べ)手の短い僕でもより良いドライビングポジションがとれるようになった。インパネはプラスティッキーだが、そういうことを言う車でもないだろう。
外にはターボなしのインプと、グリルのでかくなった08Legacyもあった。

Legacyに関しては06年?から採用されたSIドライブ(SUBARU純正ECU-ROMチェンジャー)とiPodインプットが羨ましいが、そもそもターボMTのLegacy Wagonは05年式のみの短命モデルだっただけに他のチョイスはどの道あり得なかった。つまり悔しい思いをせずに済んだってこと。

エンジンルームは05Legacyとそっくりだが、エンジンの上に取り付けられていた、あまり意味のないカバーが取り去られている。
USA仕様のWRXは08からSTIと同様の2.5Lに排気量UPされたが、224HPのままで、Legacyの243HPに及ばない。車の性格から言ってインプにこそ高回転高出力のエンジンを積むべきだと思うが、戦闘機が欲しい人は293HPのSTIを買えと言うことなのだろう。

以前にも書いたが、USA仕様は残念ながら見えないところがいろいろコストダウンされているので、等長エキマニやアルミ鍛造アームは採用されていないかも知れない。(99%のアメリカ人はそんなもん気にしないので)
それでもSUBARU車の大きなアドバンテージのひとつは、ハンドリングのリニアリティーなので、これは維持されているだろう。
あの走りを重視しないConsumer Reportでさえ、SUBARUのハンドリングと耐久性には高評価を与えていた。

問題は豊田の資本によって、コストダウンに効果的な部品共通化などが始まり、出来の悪い電動パワステとか採用されてしまうと、カムリみたいな芯のないハンドリングにされてしまう可能性があること。そうしたらもうSUBARUである意味がない。
カムリは06年型4気筒のレンタカーに乗ったことがあるが、その一瞬ヴィッツかと思った外観は置いといて、あいまいなハンドリングには、シカゴオーヘア空港からダウンタウンまでのわずか1時間程度のドライブでは慣れることはなかった。どうも剛性が低く感じられ、路面の感触も遮断されすぎていて不自然な感じを受け続けたのだ。まるで小さいSUVを運転している感じだ。
ちょっと踏んだだけで、ビュッと飛び出す電子スロットルの設定も健在で、豊田らしいと思ったものだ。

良いものが売れるとは限らないのが商品企画・開発の難しいところだ。(所詮消費者が望む以上のものは出てこない)
だがいい車をつくり続けているSUBARUには、ぜひとも商業的に成功して欲しいと思う。