2008年8月30日土曜日

Avishai Cohenライブ

自身2度目となる、異才のベーシストAvishai Cohenのライブを見に行った。

前回見たときはHiromiとのジョイントだったため、今ひとつじっくり見れなかったが、今回はAvishaiのみ。約一時間半の演奏をじっくり楽しめた。
メンバーは前回と同じで、ピアノはシャイ マエストロ(つづりが違うがまるで「恥ずかしがりやの巨匠」みたい)、ドラムは長年のコンビのマーク ジュリアーノ。
ピアノはソロになってしまったサム バッシュのような、キーボードやピアニカを使った多才なプレイと比較すると、おとなしく感じてしまうがツボはしっかり抑えてる。
マークのプレイは前半ちょっといつもの切れがないかなとも思ったが、最後のドラムソロで弾け切ってくれた。
Avishaiに関してはいう事なし。相変わらず弦だけでなく、ウッドベース全体で弾きたおす。

いつも思うけどこれだけの演奏をこんなに近く$27+ドリンクで見れるのは、Blue Noteってとてもリーズナブル。食事もアメ食にしてはそこそこいけるので、早めに行って良い席に座り、演奏が始まる前に食べ終わるために8PMのチケットを取ったのだが、遅れて行ってしまい超狭いところに無理気味に収まった感じ。それでもステージの前でよかった。

今回IXY410の動画切り替えスイッチが接触不良を起こしていたのを、久々に直してもって行ったので、ひとつ貼っておきます。

2008年8月23日土曜日

TangleWood

久々にTangleWoodにクラシックの生演奏を聞きに行った。
TangleWoodはNYとの州境にちかいMAの西の外れの風光明媚な丘陵地帯にある。
変化が多く運転して飽きないTaconic State Parkwayを北上し、6PM過ぎに到着。やけに空いているな~っと思っていたら、7PMではなく8:30PM開演であった。(でも結果OKな勘違い)
$18の一番安い庭チケットを買った僕らのような人にとっては屋外イベントなので、天気がいいのがうれしい。持ってきたBeerやWineを飲みながら食事を楽しむ。気持ちのよいピクニック。

やがて日も暮れ、観客も集まってきた。椅子やらテーブルやら物量作戦で持って来て、持参したワインと軽食を楽しむのがTangleWood流。
ちなみに僕らはヤードのほぼ最前列ながらシート一枚のみ。

ここで一部のジモティーしか知らない耳寄りニュース。$18庭チケットでも実はホール内の一番後ろのベンチで演奏が聞ける。ちゃんとオーケストラの生音だ。ちなみに演奏は多数のマイクで音を拾って外のスピーカを鳴らして、庭の後ろのほうでも聞けるようにしている。
ちなみに今日の曲はベートーベンの交響曲#2と#3。実は全然知らなかったんだけど#3のほうはどこかで聞いた事のある曲だった。
天井の幾何学的な音響反射板が印象的。演奏者はボストンシンフォニーオーケストラ。一流の心地よい音に、おもわず眠くなる。
クラシックを聞くお作法は、Jazzとは違い、一楽章完全に終わるまで、曲の節目でも決して拍手はせず、じっと黙って聞くもののようだ。クラシックはエキサイトせず、お上品に聞き、演奏が完全に終わってから延々拍手を続けて演奏が良かったことを表現するようだ。緻密さはやはりオーケストラは凄いが、僕はライブハウスのJazzのほうがやはり純粋に楽しめる気がする。

宿は近くのWoodland Hillsキャンプ場。私営でキッズ歓迎なキャンプ場だが、緑が美しい。
夜中までさわぐ子供の声に起こされてしまったのが玉にキズ。
テントは設営と撤収が楽な20年物のダイクマテント。本気用のLLBeanのテントはとても快適だけど、畳むのが面倒で一泊では張る気がしない。

帰り道に以前訪れたことがある、Great Barringtonの日本食屋Bizen によってみた。
MAの田舎とは思えない美味しさだったのだが、残念ながらオーナーで陶芸家のマイケルは不在だった。

2008年8月17日日曜日

スカイダイビング!

とうとうスカイダイビングをやってみた。
バンジージャンプは関節に悪そうだし、最下点に達してから上下に震動しつづけるのが拷問ちっくで、昔からいやだったが、スカイダイビングはやってみたいと思っていた。
キアヌリーブス主演のPoint Break(サーフィンとスカイダイビングジャンキーの銀行強盗の映画)を見てからなおさらそう思うようになった。
今回会社の方から誘いがあり、人数が集まると団体割引が適用になりかなりお得なことから、2つ返事で「行く」と言った妻とともに参加した。

行ったのはLong Islandの東にあるこの業者
実際に行く日が近づくと、ワクワク感よりもビビリ感が増して、やるなら五体満足な今のうち、とだんだん義務感に変わっていった。
18人も参加者が集まったため、一人当たりの費用は$200を切った。
でもネットで日本の相場を調べてみると、30000円くらいで思ったよりも安いか。

予約した4PMに現地集合し、他のグループのダイブを見てビビリながらフライトを待つ。
カメラマンとか、すごい風切音とともに、垂直に近い降下をしながら地上直前で機首?を上げ、絶妙な着陸を繰り返していた。

3時間以上待ち、ビビリがいつのまにか「もうどうでもいいから早くして」状態に変わる頃、やっと名前のコール。アメリカらしく、たいした説明も練習も何も無く、ハーネスをつけられ、狭い飛行機に乗り込む。
もう日没寸前だ。
戦争中のパラシュート部隊が銃を持ち、敵が待つ戦地に降下していったことを思えば、今の状況は何でもないと自分に言い聞かせる。
飛行機が離陸し、夕昏時の眺めはすばらしいはずなのに、それを楽しむ心の余裕は全く無い。高度4000mに達し(腕時計の高度計を見る余裕すらなかったがこのくらいのはず)飛行機のシャッターが開き、先に降下するシングルジャンパーと、インストラクターが飛行機のヘリにつかまる。強烈な風圧で、緊張した彼女の顔が波うっている。
そりゃそうだ。飛行中の飛行機からやおら身を乗り出し、200km/h以上で箱乗りをしているようなものだ。
それを見ている僕の緊張も頂点!まじ怖え~!!
タンデムジャンプするインストラクターにカラビナ2つと、ベルト1本で繋がれ、促されるまま飛行機のヘリに腰を下ろす。後ろを振り返り、後続の人々を見る余裕すらない。
インストラクターに引っ張られるように一気に頭からダイブした!

背を下に落ちながら、自分の足ごしに今まで乗っていた飛行機が猛スピードで遠ざかって行く。恐らく何か叫びながら落ちていったに違いない。
すぐにインストラクターは体勢を直し、手足を広げた安定した姿勢で猛烈な風を受けながら落下する。この頃にはフリーフォールは終わって200Km/h程度の等速落下になっているはず。Bikeでは140km/hくらいしか出したことないし、車で200Km/h出した時には窓は閉めきっていたので未体験ゾーンだ。もう胃の持ち上がるような気持ち悪さは無く、ものすごい轟音の中を飛んでいる感覚。凄い!
下界の景色と現実感のない綺麗な夕日。インストラクターは手の平をたくみに使い向きをかえて、360°の展望を楽しませてくれた。

インストラクタが高度計を見る。地上もいつの間にか近づいてきた。高度約1500mでパラシュートを開く。
予想していたような衝撃は全くなく、やんわりと減速した。もうゴーグルも不要で、視界が一気にクリアになる。会話も楽にできるこのスピードは30km/h未満のはず。フリーフォールの衝撃的な世界がいきなり平和な遊覧飛行になった感じ。
ただインストラクタのBenは、ただ普通に降下するのではつまらないのか、旋回降下を始める。このGの変化はマジで気持ち悪い。たのむからやめてくれとお願いしたら、紐(操縦索)を渡して操縦させてくれた。 現代のパラシュートはほとんどパラグライダーなので、かなり操縦自由度は高いようだった。

そうこうしているうちに、着陸態勢。Benは巧みに滑走路横の芝生目指して、進路をコントロールしていく。これはまるで飛行機の着陸のようだ。
足を上げて無事に着陸のつもりが、ちょっとした尻餅となった。

いやー、すごい体験だったこりゃ。これで$200ははっきり言って安い。インストラクタも命張ってるわけだし、プロペラとはいえ、専用機を飛ばしているのだ。Benはこれが本日18回目のジャンプで、冬になると、フロリダに移って一年中ジャンプしているそうだ。これまた凄い職業があったものだ。

今思い出すと、本当の無重力はジャンプ直後の数秒だけだったが、パラシュートが開くまでの数十秒間の激烈な時間帯がやはりスカイダイビングの真骨頂だった気がする。

残念ながら落下中の写真は、カメラを持っていかなかったので無いのだが、今にして思えばパラシュートが開いてからは余裕で撮影できただろう。(絶対に落とさないようにストラップは必要) 今回のように気流が安定していれば、以前乗ったソルトレークのボブスレーより遥かに体への衝撃(G)負担は少ない。

いっしょにジャンプしたH田さんの動画へリンクしておきます。雰囲気は正にこのとおりだけど、これだけカメラマンにちょっかい出されると、景色は全く楽しむ暇はなかっただろうなあ。

最後に幹事のF野さんと写真を撮りまくってくれたS谷さんに感謝。

2008年8月5日火曜日

The Police もうこれでホントに最後

通算3回目となるThe Police再結成ツアーを見に行った。

昨年2回も見に行ってしまったPoliceだが、地元?のJones Beachにも来るというので、一番後ろの一番安いチケットを買って見に行った。

Jones Beach Theaterはご覧のようにまるで海上に浮かぶかのような風光明媚なState Parkの中にある。
スポーツイベント会場のコンサートと違い、後ろでも比較的よく見えるので、晴れさえすれば好きな会場のひとつ。

前座のElvis Costello!が終わる頃には日も暮れ、夕闇の帳が下りてきた。今日は天気が良く、この景色を眺めているだけでも楽しい。

Policeの登場。基本的に今までと同じ構成で、同じ曲を演奏。さすがに3度目だと感動も薄れてくるが、相変わらずのStingのかっこよさは際立っていた。

なお、コンサートは一眼レフカメラは持ち込み禁止のため、今回はPowerShot S410(日本名IXY450)を持参。400万画素ながら1/1.8Inch サイズのCCDは、画素サイズに余裕のある点が気に入っているのだが、当時のプロセッサや画処理では、高感度時のノイズだけは目をつぶるしかない。

コンパクトカメラ最大の欠点は、サイズとコストの制限からくるレンズ性能の低さなので、現代のデジカメのような1000万画素など全く不要である。ファイルサイズの観点からも500万画素もあれば十分。デバイスメーカも今の技術で500万画素の高感度・低ノイズのCCDを作ればいいのに。まあ車と一緒で、消費者の意識以上の商品は出てこないのは残念。

話がそれたのでコンサートに戻すと、いわゆる田舎者のLong Islanderのノリは悪くなく、かなり盛り上がっていた。印象的だったのは、すぐ前にいた子連れ夫婦のおばさん。間違いなく僕と同じリアルタイムFan世代なのだろう。Policeが登場すると、立ち上がって絶叫を始めた。それを見ていた幼い娘が母の手を引いて、逆に諌めていたようだった。

これでさすがにPoliceを見るのも最後だろうが、もう満足である。僕が初めてPoliceを見たのは高1のときの武道館。あれから28年たった今でもこれだけのパフォーマンスを見せられるPoliceは凄い。そして世代を超え誰から見てもかっこいいあの体型を維持しているStingはほんとに凄い。

2008年8月4日月曜日

ブレーキディスク表面研磨

まだブレーキパッドは残っていたが、週末カミサンがいなかったので、いつかやろうと思っていた、業者に出す必要のあるディスク・リサーフェース(研磨)を実施することにした。

まずはフロントサブフレームをジャッキアップして、サイドシルに馬をかける。
そしてディスクを外して業者に持っていくのだが、途中からいきなり雷雨になってきたので、パッドのチェックやブーツ・ピン類のグリスアップを先にやることにした。

右パッドは残り5mm程度でまだ使える。外して清掃。
左パッドを外して驚いたのだが、内側のパッドのインナーシムが腐ってぼろぼろになり、まるで土のようだった。。
写真は上から、左内側パッドのアウターシム、腐ったインナーシム、内パッド、外パッド+インナーシム、アウターシムの順。
SUBARUはご丁寧に鳴き防止のパッドを2枚も重ねているのだが、内側のインナーはおそらく融雪剤の進入で腐食したのだろう。BoardはいつもLegacyで出かけていたし、大雪が降るとMacy'sの駐車場に8の字をしにも行っていたので。次組む時には、腐ったインナーシムは捨て、ブレーキグリスを多少多めに塗っておこう。
しかしこれが、最近感じていたブレーキタッチの頼りなさの原因だったなら納得だ。

雷雨が上がったので、外したディスクをJettaに積んで、電話していおいたタイヤ屋に向かう。
地元Port WashingtonのGoodYearタイヤ屋は2枚で$70のボッタクリ価格(新品ディスク1枚買えちゃう)を提示されたが、上記Mineolaのタイヤ屋はなんと10年前と変わらぬ、2枚で$20だったのだ。
だが閉店30分前に行ったのでこの日は無理とのこと。2枚で最低でも40分以上かかるそうだ。Pleaseって言ってもだめだったので、あきらめ月曜の早朝(7AMから開いている。メカニックは早起きだ)に行くことにした。

月曜の朝7AMに家を出タイヤ屋へ。
これがディスクの表面研削を行う旋盤のような専用マシン。ディスクの裏表を同時に、計3回削っていた。ディスク持ち込みとは言えこれで$20は格安だ。
ただすごく気になったのは、どう見てもディスクが斜めになっている。片当たりしながら削れて行くのだ。考えられる原因は二つ。ディスクが反っていたか、マシンへの取り付けが傾いているかだ。
ただメカはちゃんとディスクの取り付け面をリュータで錆落とししていたし、僕もワイヤーブラシでこすってから持って行っている。ブレーキタッチも柔ながら、ペダルにパルセーションなどは感じたこともなかった。つまりどっちも考えずらいってこと。
不安ながらももし斜めに削られていたら、クレームするしかないと腹を決めて、削られていく様を見守った。2枚とも同じように削られていった。

夜帰宅してから、なるべく近所迷惑にならないように、静かに組む。ピカピカのディスクが気持ちいい。仮にディスクが反っていたのなら、一回熱が入った後の修正なのでもう反らないかも。
キャリパーもハンガーもパッドもすでにグリスアップ済みだったので、ただ組んでいくだけなので楽。清掃と給脂には結構時間がかかるものだから。
ハンガーとキャリアはきっちりトルクレンチでボルト締めして、組み上げ早速試乗してみる。
まだパッドとディスクの当たりが付いていないので、効きそのものは弱めだが、タッチは悪くない。と言うか良くなっている。心配したディスクも斜めには削られていなかったってことか。
と言うことは、ディスクは反っていたことになるのだが、ひょっとしてフローティングキャリパーってディスクの反りに追従してしまうものなのかも知れない。よってしばらく走った後のペダルの遊びが増えるノックバックも起こらなかったのかも。
数日すると、明らかに制動力は以前より増しており、静止時の踏み応えの柔らかさも減少した。
これで$20なんだから本当にディスク研磨やって良かったというのが今回の結論だが、このLegacyではオートクロスとか一度も出ていないし、激しい山道走行をする機会はなかったはず。にもかかわらずディスクが反ったとしたら、意外とSUBARUのブレーキは柔なのか?