2007年11月10日土曜日

New Implezza WRX

05 Legacyに乗って2.5年経ち、エアクリーナと冷却水の交換時期になったので、部品を買いに行きつけのSUBARUディーラーに行った。
Newインプレッツァが展示してあったので、部品を待ってる間に見せてもらった。
実は試乗はどうか?とも言われたのだが、この日は時間がなく断念。

まず外観は、はっきり言ってびっくりする位かっこ悪い。歴代最低ではないだろうか。あ、これはフロントマスクの話ね。新設された5ドアの後姿(Seat Ibizaそっくり)や横から見た姿はなかなかカッコいいが、顔がなあ。 まるで豊田のカルディナのようだ。 なにも豊田の資本が入ったからと言っていきなりカッコ悪くしなくても、と思ってしまった。
内装はシートがいい。着座位置もLegacyより低くしてある。ステアリングにもやっとテレスコピック調整がついて、(欧米人に比べ)手の短い僕でもより良いドライビングポジションがとれるようになった。インパネはプラスティッキーだが、そういうことを言う車でもないだろう。
外にはターボなしのインプと、グリルのでかくなった08Legacyもあった。

Legacyに関しては06年?から採用されたSIドライブ(SUBARU純正ECU-ROMチェンジャー)とiPodインプットが羨ましいが、そもそもターボMTのLegacy Wagonは05年式のみの短命モデルだっただけに他のチョイスはどの道あり得なかった。つまり悔しい思いをせずに済んだってこと。

エンジンルームは05Legacyとそっくりだが、エンジンの上に取り付けられていた、あまり意味のないカバーが取り去られている。
USA仕様のWRXは08からSTIと同様の2.5Lに排気量UPされたが、224HPのままで、Legacyの243HPに及ばない。車の性格から言ってインプにこそ高回転高出力のエンジンを積むべきだと思うが、戦闘機が欲しい人は293HPのSTIを買えと言うことなのだろう。

以前にも書いたが、USA仕様は残念ながら見えないところがいろいろコストダウンされているので、等長エキマニやアルミ鍛造アームは採用されていないかも知れない。(99%のアメリカ人はそんなもん気にしないので)
それでもSUBARU車の大きなアドバンテージのひとつは、ハンドリングのリニアリティーなので、これは維持されているだろう。
あの走りを重視しないConsumer Reportでさえ、SUBARUのハンドリングと耐久性には高評価を与えていた。

問題は豊田の資本によって、コストダウンに効果的な部品共通化などが始まり、出来の悪い電動パワステとか採用されてしまうと、カムリみたいな芯のないハンドリングにされてしまう可能性があること。そうしたらもうSUBARUである意味がない。
カムリは06年型4気筒のレンタカーに乗ったことがあるが、その一瞬ヴィッツかと思った外観は置いといて、あいまいなハンドリングには、シカゴオーヘア空港からダウンタウンまでのわずか1時間程度のドライブでは慣れることはなかった。どうも剛性が低く感じられ、路面の感触も遮断されすぎていて不自然な感じを受け続けたのだ。まるで小さいSUVを運転している感じだ。
ちょっと踏んだだけで、ビュッと飛び出す電子スロットルの設定も健在で、豊田らしいと思ったものだ。

良いものが売れるとは限らないのが商品企画・開発の難しいところだ。(所詮消費者が望む以上のものは出てこない)
だがいい車をつくり続けているSUBARUには、ぜひとも商業的に成功して欲しいと思う。

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