2008年12月18日木曜日

スタッドレスタイヤへの交換

翌日は大雪予報だったため、帰宅後の夜中に例によってスタッドレスタイヤへの交換を行った。
タイヤは4シーズン目のミシュランPilot Alpin PA2。210Km/hまでOKなH規格ハイウェイスタッドレス。いわゆるブラックアイス用のQ規格スタッドレスはNYでは必要ないし、一年の1/4をスタッドレスで過ごす僕にとっては、Q規格タイヤのぐにゃぐにゃ感には耐えられない。
ホイールはOZの早くも絶版になったSuperLeggera。WRCでのイメージカラーのため、ゴールドのスポークホイールがSUBARU車には良く似合う。

翌日は予報どおりの雪となり、ほっと胸をなでおろしました。Fタイヤは夏タイヤだったため、少しの雪でもスピードがのると全く止まれません。
会社を出て空いている駐車場で8の字走行を楽しみまくる。2.5GTはアクセルONで容易にパワーオーバーに持っていけるので、このような走行に向いています。途中から雨に変わり、テールスライドしたタイヤのトラックにアスファルトが見えて来たので退散。

12月20日、妻の元上司のホームパーティに招待され、コネチカットまで100km程の雪道走行。参加者のほとんどは隣人で、ボストン近郊から来る予定だった人は雪のため断念したそうだ。スタッドレスを履かせたLegacyはホント無敵で、FFのJettaに戻るのが思いやられるほど。このドライブウェーも結構な傾斜がついており、Jettaでは入れなかっただろう。LegacyはそのAWDシステムだけでなく、前後の重量配分や柔らかくストロークのあるサスが、雪の高速でも絶妙な安定感をもたらしてくれる。
なお元上司の車はMBのCLS350で雪道は乗らないそうだ。自宅勤務の彼が冬外出するときは奥様のSUVで出かけるとのこと。この家アタッチドの3Carガレージ付きだし、隣人も新しく越してきた裕福な気のいい人々なので、正にアメリカンライフを垣間見たと言う感じ。

折角コネッチカットくんだりまで来たので、近所のローカルSki場Mt Southingtonまで行ってみた。
初滑りなのでしこしこWaxを剥がす。雪が降り続き気温は-8℃なので雪質は最高だ。ただ一気にてっぺんから下りて来れる小さな山なので、標高差も距離もたいしたことない。ローカルSki場のよさで2時間$29の安いチケットが買えてありがたかった。USAのリフトチケットは日本より遥かに高いので。
日没前に雪は止み、綺麗な夕日が見れた。これも山が小さいおかげ。

2時間滑るともう夜。初滑りとしては丁度良い長さか。
このあと3日間僕は太ももの内側のみ筋肉痛になりました。スクアットでも自転車でも使わない筋肉をBoardでは使うようです。昨年から週一の筋トレに足首を加えていたので、いつも筋肉痛になるふくらはぎはOK。でも妻は特に筋肉痛にならなかったようで、僕はおそらく筋トレしてやっと人並みの体力に追いついていると言ったところか。

なお翌週は気まぐれなジェットストリームの蛇行で雨となり、NY近郊の雪は溶け、Hunter Mtnなどの近場のSki場も雨となり、ゲレンデはアイスバーンとなりました。折角今シーズンは早めの雪が降ったと喜んでいたのに、全て振り出しに戻った感じです。

2008年11月27日木曜日

Grand Caymanでの休暇

11月27日から一週間休暇をとり、ダイビングで有名なCrand Caymanに行って来た。
宿は物価の高いCaymanの中では比較的安めなTurtle Nest Inn
目の前の海がとても綺麗で、とくにサンゴが元気なのでシュノーケリングがお手軽に楽しめる。その代わり、リゾートと言うよりレンタルアパートメントと言った感じなので、レストランやビーチにカクテルの注文を取りにくることもない。純粋に海をのんびり楽しみたい人向けだろう。

宿の前の海にて。IXY450+もちろん水中ハウジング使用。

この宿にはシャム系のノラが住み着いているようで、気まぐれに寄ってくる。この日は天気もイマイチだったので、シットオントップカヤック(無料)を借りて漕ぎ出そうとしたらなぜか寄ってきて、船頭よろしく乗り込んだ。流石にこのまま漕ぎ出して潮まみれにするのもかわいそうなので、降ろしてから漕いだ。風が強くて大変だったが、ひと漕ぎして戻ると、けなげにも砂浜で待っていた。

一週間もあっという間に終わりに近づき、Stingray(エイ)ツアーに申し込んだ。一人$35(Tax込み、チップ別)で帆船に乗せてスポットまで連れて行ってくれる。これはホントにリーズナブルにリゾート気分が満喫できるツアーだ。魚影は餌付けされ人馴れしたエイで、船に寄ってくる。海に入ると、エイが猫のように擦り寄ってくるのには驚いた。(と言うか最初はびびった。ここにはいないらしいが、エイには毒をもった種族もいるので。)

エイ見物の後は、リーフのヘリ付近でシュノーケリングをさせてもらえる。
エメラルドグリーンの海は期待通りの綺麗さだが、サンゴや魚は宿の前とそう大きな差はなかった。それだけ宿の前の海も綺麗だってことですね。

今まで妻の趣味でいろいろな南の海に行ってきたけど、宿前のサンゴの綺麗さでは今のところここが一位。総合的な海の綺麗さでは、石垣島かSt Johnが一番かな。

2008年11月15日土曜日

我が家の秋

11月も半ばになり、我が家の秋もピークに。


そもそもなかなか日本人が借りないようなこのボロ家を借りたのは、2Carガレージだったのと、2本もあるもみじが見事だったから。ご覧のようにあたり一面落ち葉の絨毯。


Legacyも秋仕様に。


家の前側のもみじも紅葉して、気分は(日光)イタリア大使館。


この日は、日本の美味しい米を買出しに、久々にNJのミツワまで。ついでにいつものスポットでマンハッタンをバックに。この頃には日も射してきた。
なんか今年の秋は一気に駆け抜けて行った感じです。

2008年11月4日火曜日

電気自動車 TESLA

LAに出張に行ったついでに業者のビルの隣にあった、Teslaディーラに行ってみた。


いわゆるハイブリッドなどの運転する楽しさを考慮してないエコカーには全く興味はないが、このTeslaは別物だ。
電気自動車ながら見ての通り2シータのロードスター。0→60Miles/h加速が3.9秒を誇るれっきとしたスポーツカーだ。
デザインはどこかノスタルジーを感じさせる古典的な面持ち。車体はアルミ・カーボンコンポジット製で軽量可につとめながらもリチウムイオンバッテリーが重い(460kg)せいか1125kgもある。車体はロータスを参考にしたとの話もある。
なおフル充電時の航続距離は220Milesあるそうだ。


リアのデザインはちょっとマーキュリー?っぽく少々安っぽいかな。
アンダーフロアは完全にカバーされていて、リアディフューザも付いており空力にはかなり考慮しているようだ。タイヤは前後異形のアドバンネオーバを履いていた。


なぜかラジエータが付いている。セールスマンはバッテリー冷却みたいなことを言っていたが、まさか水冷バッテリではないだろう。エアコン用か?
それよりブレーキサーボのバキュームはどこから取ってるんだ思い聞いてみると、後部のエンジンからとのこと。でも実は後部にあるのはバッテリーとモータで、ガソリンエンジンは積んでいない。僕はこの時点ではまだ小型エンジンを積んだシリーズハイブリッドと勘違いしていて、そこから取っているんだろうと思っていた。


急速充電中のTesla。カーボンのロールバーが美しい。この車は至る所がアルミとカーボンで出来ており、僕にとってはちょっとした芸術品だ。


ドアヒンジもムクのアルミ。美しい。
価格は一千万円を超えるので、完全に大金持ち向けの車。ただLAには映画関連の金持ちが多く住んでいるし雨もあまり降らないので、そこそこ売れるんではと思った。
化石燃料を直接的な燃料として使わない=エコ という訳ではないが、(発電につかうエネルギーと電力→動力の変換効率で考えないと)排ガスを出さない速い車、見て美しい車という価値は十分感じた次第。

2008年10月19日日曜日

Minnewakaに紅葉を見に行った

毎年秋にはMinnewaska State Parkに紅葉を見に行っている。
いつもはJettaで出かけるが、今回はLegacyでいつものドライブコースをたどってみた。

いつもの場所にてMohonk Preserveの山をバックに。紅葉はちょうどピークな感じ。


いつもは自転車かカヤックを持ってくるのだが、今回は何も持たずに気楽にハイク。
道具が無いのは準備もいらないし、ほぼ手ぶらなのでとても気楽。普通の人はこんなにお気楽なのかと、今更ながら実感。


Lake Minnewaskaを見下ろすポイントでお弁当。いつ来てもここの岩と湖のコントラストは綺麗。

今回いつものドライブコースをLegacyで走ってみて感じたJettaとの違いは、フラットな路面の峠は、ばねレートの高いJettaの足回りのほうが、レスポンスが良くて手ごたえがあるってこと。逆にぼこぼこで落とし穴だらけのマンハッタンなどは、Jettaではあまり走る気にならず、柔らかくストロークのあるLegacyのほうが遥かに快適。

2008年9月28日日曜日

Shooting!

生まれて初めて銃を撃ちに行ってみた。
行ったのはPAのPocono MtnにあるSunset Hills Shooting Range
NY Long Islandから2時間強のドライブ。
紅葉も少し始まっていて、雨の天気が少し残念。
到着してまず驚くのは、銃声の爆音。ヘッドホン?なしではマジで難聴になりそうなくらい凄い轟音。
受付を済まして、射撃ブースに行くと、撃ってる撃ってる。薬莢もぽんぽん飛んでくる。女性もなかなか様になっている。

僕らもまずは初心者向け?の38口径の自動拳銃で、紙に人型の絵が描かれた的を撃ち、最初の1発目はその反動に驚いたが、7発撃ち終わるころには慣れていた。7発$7なり。


次はスコープ・脚立?付きのライフル。的は数十メートル離れたところに吊るしてある、ぬいぐるみやらボーリングのピンやら。射撃用だけあって、これは面白いくらい命中する。みんな初めて銃を撃つのに7、8割近い命中率。スコープ付きライフルって恐ろしい。気分はごるごサーティーン。


その後ベレッタやらリボルバーやら撃って、いよいよ44マグナムのデザートイーグル。オートだが弾がでかいので5発しか入らない。


こいつは流石にずっしり重いのだが、撃つと強い反動でここまで銃口が持ち上がる。音も火炎も他の銃とは違う。
打つ前は、後ろに吹っ飛ばされるとか思っていたがそれほどの反動ではなかった。銃身がスライドするオートだからってこともあるのかも。
他の銃と比べて命中率が悪いこともなく、撃ち応えが一番あったので、唯一2ラウンド(5発x2、$14)撃ってしまった。
流石にうちの奥様は、2ラウンド目は重い銃が支えきれなくなってきて、的を外してがっかりしていたが、インストラクター曰く「大丈夫。彼(的)はもう十分死んだから。」


これがその44マグナムの薬莢。右後ろにバンバン飛んでくる。もちろん直後は熱い。

北米に数年いながら今回初めて銃を撃ったが、手軽で楽しいレジャーといった感じだ。
スカイダイビングのようなちびりそーな恐怖や異次元の体験ではなく、アメリカならではのある意味手軽な娯楽かも。
打ち終わるたびに伝票にチェックされ、最後に会計するとこなど、まるで回転寿司感覚。
僕の場合あまり詳しくないので病み付きになるほどではないが、銃マニアにはもうこたえられないだろう。同行者TonyもMacもモデルガンを持っている銃の本物を撃てて満足のようだった。
確かにあの44マグナムだけはかなり快感だった気がする。

2008年8月30日土曜日

Avishai Cohenライブ

自身2度目となる、異才のベーシストAvishai Cohenのライブを見に行った。

前回見たときはHiromiとのジョイントだったため、今ひとつじっくり見れなかったが、今回はAvishaiのみ。約一時間半の演奏をじっくり楽しめた。
メンバーは前回と同じで、ピアノはシャイ マエストロ(つづりが違うがまるで「恥ずかしがりやの巨匠」みたい)、ドラムは長年のコンビのマーク ジュリアーノ。
ピアノはソロになってしまったサム バッシュのような、キーボードやピアニカを使った多才なプレイと比較すると、おとなしく感じてしまうがツボはしっかり抑えてる。
マークのプレイは前半ちょっといつもの切れがないかなとも思ったが、最後のドラムソロで弾け切ってくれた。
Avishaiに関してはいう事なし。相変わらず弦だけでなく、ウッドベース全体で弾きたおす。

いつも思うけどこれだけの演奏をこんなに近く$27+ドリンクで見れるのは、Blue Noteってとてもリーズナブル。食事もアメ食にしてはそこそこいけるので、早めに行って良い席に座り、演奏が始まる前に食べ終わるために8PMのチケットを取ったのだが、遅れて行ってしまい超狭いところに無理気味に収まった感じ。それでもステージの前でよかった。

今回IXY410の動画切り替えスイッチが接触不良を起こしていたのを、久々に直してもって行ったので、ひとつ貼っておきます。

2008年8月23日土曜日

TangleWood

久々にTangleWoodにクラシックの生演奏を聞きに行った。
TangleWoodはNYとの州境にちかいMAの西の外れの風光明媚な丘陵地帯にある。
変化が多く運転して飽きないTaconic State Parkwayを北上し、6PM過ぎに到着。やけに空いているな~っと思っていたら、7PMではなく8:30PM開演であった。(でも結果OKな勘違い)
$18の一番安い庭チケットを買った僕らのような人にとっては屋外イベントなので、天気がいいのがうれしい。持ってきたBeerやWineを飲みながら食事を楽しむ。気持ちのよいピクニック。

やがて日も暮れ、観客も集まってきた。椅子やらテーブルやら物量作戦で持って来て、持参したワインと軽食を楽しむのがTangleWood流。
ちなみに僕らはヤードのほぼ最前列ながらシート一枚のみ。

ここで一部のジモティーしか知らない耳寄りニュース。$18庭チケットでも実はホール内の一番後ろのベンチで演奏が聞ける。ちゃんとオーケストラの生音だ。ちなみに演奏は多数のマイクで音を拾って外のスピーカを鳴らして、庭の後ろのほうでも聞けるようにしている。
ちなみに今日の曲はベートーベンの交響曲#2と#3。実は全然知らなかったんだけど#3のほうはどこかで聞いた事のある曲だった。
天井の幾何学的な音響反射板が印象的。演奏者はボストンシンフォニーオーケストラ。一流の心地よい音に、おもわず眠くなる。
クラシックを聞くお作法は、Jazzとは違い、一楽章完全に終わるまで、曲の節目でも決して拍手はせず、じっと黙って聞くもののようだ。クラシックはエキサイトせず、お上品に聞き、演奏が完全に終わってから延々拍手を続けて演奏が良かったことを表現するようだ。緻密さはやはりオーケストラは凄いが、僕はライブハウスのJazzのほうがやはり純粋に楽しめる気がする。

宿は近くのWoodland Hillsキャンプ場。私営でキッズ歓迎なキャンプ場だが、緑が美しい。
夜中までさわぐ子供の声に起こされてしまったのが玉にキズ。
テントは設営と撤収が楽な20年物のダイクマテント。本気用のLLBeanのテントはとても快適だけど、畳むのが面倒で一泊では張る気がしない。

帰り道に以前訪れたことがある、Great Barringtonの日本食屋Bizen によってみた。
MAの田舎とは思えない美味しさだったのだが、残念ながらオーナーで陶芸家のマイケルは不在だった。

2008年8月17日日曜日

スカイダイビング!

とうとうスカイダイビングをやってみた。
バンジージャンプは関節に悪そうだし、最下点に達してから上下に震動しつづけるのが拷問ちっくで、昔からいやだったが、スカイダイビングはやってみたいと思っていた。
キアヌリーブス主演のPoint Break(サーフィンとスカイダイビングジャンキーの銀行強盗の映画)を見てからなおさらそう思うようになった。
今回会社の方から誘いがあり、人数が集まると団体割引が適用になりかなりお得なことから、2つ返事で「行く」と言った妻とともに参加した。

行ったのはLong Islandの東にあるこの業者
実際に行く日が近づくと、ワクワク感よりもビビリ感が増して、やるなら五体満足な今のうち、とだんだん義務感に変わっていった。
18人も参加者が集まったため、一人当たりの費用は$200を切った。
でもネットで日本の相場を調べてみると、30000円くらいで思ったよりも安いか。

予約した4PMに現地集合し、他のグループのダイブを見てビビリながらフライトを待つ。
カメラマンとか、すごい風切音とともに、垂直に近い降下をしながら地上直前で機首?を上げ、絶妙な着陸を繰り返していた。

3時間以上待ち、ビビリがいつのまにか「もうどうでもいいから早くして」状態に変わる頃、やっと名前のコール。アメリカらしく、たいした説明も練習も何も無く、ハーネスをつけられ、狭い飛行機に乗り込む。
もう日没寸前だ。
戦争中のパラシュート部隊が銃を持ち、敵が待つ戦地に降下していったことを思えば、今の状況は何でもないと自分に言い聞かせる。
飛行機が離陸し、夕昏時の眺めはすばらしいはずなのに、それを楽しむ心の余裕は全く無い。高度4000mに達し(腕時計の高度計を見る余裕すらなかったがこのくらいのはず)飛行機のシャッターが開き、先に降下するシングルジャンパーと、インストラクターが飛行機のヘリにつかまる。強烈な風圧で、緊張した彼女の顔が波うっている。
そりゃそうだ。飛行中の飛行機からやおら身を乗り出し、200km/h以上で箱乗りをしているようなものだ。
それを見ている僕の緊張も頂点!まじ怖え~!!
タンデムジャンプするインストラクターにカラビナ2つと、ベルト1本で繋がれ、促されるまま飛行機のヘリに腰を下ろす。後ろを振り返り、後続の人々を見る余裕すらない。
インストラクターに引っ張られるように一気に頭からダイブした!

背を下に落ちながら、自分の足ごしに今まで乗っていた飛行機が猛スピードで遠ざかって行く。恐らく何か叫びながら落ちていったに違いない。
すぐにインストラクターは体勢を直し、手足を広げた安定した姿勢で猛烈な風を受けながら落下する。この頃にはフリーフォールは終わって200Km/h程度の等速落下になっているはず。Bikeでは140km/hくらいしか出したことないし、車で200Km/h出した時には窓は閉めきっていたので未体験ゾーンだ。もう胃の持ち上がるような気持ち悪さは無く、ものすごい轟音の中を飛んでいる感覚。凄い!
下界の景色と現実感のない綺麗な夕日。インストラクターは手の平をたくみに使い向きをかえて、360°の展望を楽しませてくれた。

インストラクタが高度計を見る。地上もいつの間にか近づいてきた。高度約1500mでパラシュートを開く。
予想していたような衝撃は全くなく、やんわりと減速した。もうゴーグルも不要で、視界が一気にクリアになる。会話も楽にできるこのスピードは30km/h未満のはず。フリーフォールの衝撃的な世界がいきなり平和な遊覧飛行になった感じ。
ただインストラクタのBenは、ただ普通に降下するのではつまらないのか、旋回降下を始める。このGの変化はマジで気持ち悪い。たのむからやめてくれとお願いしたら、紐(操縦索)を渡して操縦させてくれた。 現代のパラシュートはほとんどパラグライダーなので、かなり操縦自由度は高いようだった。

そうこうしているうちに、着陸態勢。Benは巧みに滑走路横の芝生目指して、進路をコントロールしていく。これはまるで飛行機の着陸のようだ。
足を上げて無事に着陸のつもりが、ちょっとした尻餅となった。

いやー、すごい体験だったこりゃ。これで$200ははっきり言って安い。インストラクタも命張ってるわけだし、プロペラとはいえ、専用機を飛ばしているのだ。Benはこれが本日18回目のジャンプで、冬になると、フロリダに移って一年中ジャンプしているそうだ。これまた凄い職業があったものだ。

今思い出すと、本当の無重力はジャンプ直後の数秒だけだったが、パラシュートが開くまでの数十秒間の激烈な時間帯がやはりスカイダイビングの真骨頂だった気がする。

残念ながら落下中の写真は、カメラを持っていかなかったので無いのだが、今にして思えばパラシュートが開いてからは余裕で撮影できただろう。(絶対に落とさないようにストラップは必要) 今回のように気流が安定していれば、以前乗ったソルトレークのボブスレーより遥かに体への衝撃(G)負担は少ない。

いっしょにジャンプしたH田さんの動画へリンクしておきます。雰囲気は正にこのとおりだけど、これだけカメラマンにちょっかい出されると、景色は全く楽しむ暇はなかっただろうなあ。

最後に幹事のF野さんと写真を撮りまくってくれたS谷さんに感謝。

2008年8月5日火曜日

The Police もうこれでホントに最後

通算3回目となるThe Police再結成ツアーを見に行った。

昨年2回も見に行ってしまったPoliceだが、地元?のJones Beachにも来るというので、一番後ろの一番安いチケットを買って見に行った。

Jones Beach Theaterはご覧のようにまるで海上に浮かぶかのような風光明媚なState Parkの中にある。
スポーツイベント会場のコンサートと違い、後ろでも比較的よく見えるので、晴れさえすれば好きな会場のひとつ。

前座のElvis Costello!が終わる頃には日も暮れ、夕闇の帳が下りてきた。今日は天気が良く、この景色を眺めているだけでも楽しい。

Policeの登場。基本的に今までと同じ構成で、同じ曲を演奏。さすがに3度目だと感動も薄れてくるが、相変わらずのStingのかっこよさは際立っていた。

なお、コンサートは一眼レフカメラは持ち込み禁止のため、今回はPowerShot S410(日本名IXY450)を持参。400万画素ながら1/1.8Inch サイズのCCDは、画素サイズに余裕のある点が気に入っているのだが、当時のプロセッサや画処理では、高感度時のノイズだけは目をつぶるしかない。

コンパクトカメラ最大の欠点は、サイズとコストの制限からくるレンズ性能の低さなので、現代のデジカメのような1000万画素など全く不要である。ファイルサイズの観点からも500万画素もあれば十分。デバイスメーカも今の技術で500万画素の高感度・低ノイズのCCDを作ればいいのに。まあ車と一緒で、消費者の意識以上の商品は出てこないのは残念。

話がそれたのでコンサートに戻すと、いわゆる田舎者のLong Islanderのノリは悪くなく、かなり盛り上がっていた。印象的だったのは、すぐ前にいた子連れ夫婦のおばさん。間違いなく僕と同じリアルタイムFan世代なのだろう。Policeが登場すると、立ち上がって絶叫を始めた。それを見ていた幼い娘が母の手を引いて、逆に諌めていたようだった。

これでさすがにPoliceを見るのも最後だろうが、もう満足である。僕が初めてPoliceを見たのは高1のときの武道館。あれから28年たった今でもこれだけのパフォーマンスを見せられるPoliceは凄い。そして世代を超え誰から見てもかっこいいあの体型を維持しているStingはほんとに凄い。

2008年8月4日月曜日

ブレーキディスク表面研磨

まだブレーキパッドは残っていたが、週末カミサンがいなかったので、いつかやろうと思っていた、業者に出す必要のあるディスク・リサーフェース(研磨)を実施することにした。

まずはフロントサブフレームをジャッキアップして、サイドシルに馬をかける。
そしてディスクを外して業者に持っていくのだが、途中からいきなり雷雨になってきたので、パッドのチェックやブーツ・ピン類のグリスアップを先にやることにした。

右パッドは残り5mm程度でまだ使える。外して清掃。
左パッドを外して驚いたのだが、内側のパッドのインナーシムが腐ってぼろぼろになり、まるで土のようだった。。
写真は上から、左内側パッドのアウターシム、腐ったインナーシム、内パッド、外パッド+インナーシム、アウターシムの順。
SUBARUはご丁寧に鳴き防止のパッドを2枚も重ねているのだが、内側のインナーはおそらく融雪剤の進入で腐食したのだろう。BoardはいつもLegacyで出かけていたし、大雪が降るとMacy'sの駐車場に8の字をしにも行っていたので。次組む時には、腐ったインナーシムは捨て、ブレーキグリスを多少多めに塗っておこう。
しかしこれが、最近感じていたブレーキタッチの頼りなさの原因だったなら納得だ。

雷雨が上がったので、外したディスクをJettaに積んで、電話していおいたタイヤ屋に向かう。
地元Port WashingtonのGoodYearタイヤ屋は2枚で$70のボッタクリ価格(新品ディスク1枚買えちゃう)を提示されたが、上記Mineolaのタイヤ屋はなんと10年前と変わらぬ、2枚で$20だったのだ。
だが閉店30分前に行ったのでこの日は無理とのこと。2枚で最低でも40分以上かかるそうだ。Pleaseって言ってもだめだったので、あきらめ月曜の早朝(7AMから開いている。メカニックは早起きだ)に行くことにした。

月曜の朝7AMに家を出タイヤ屋へ。
これがディスクの表面研削を行う旋盤のような専用マシン。ディスクの裏表を同時に、計3回削っていた。ディスク持ち込みとは言えこれで$20は格安だ。
ただすごく気になったのは、どう見てもディスクが斜めになっている。片当たりしながら削れて行くのだ。考えられる原因は二つ。ディスクが反っていたか、マシンへの取り付けが傾いているかだ。
ただメカはちゃんとディスクの取り付け面をリュータで錆落とししていたし、僕もワイヤーブラシでこすってから持って行っている。ブレーキタッチも柔ながら、ペダルにパルセーションなどは感じたこともなかった。つまりどっちも考えずらいってこと。
不安ながらももし斜めに削られていたら、クレームするしかないと腹を決めて、削られていく様を見守った。2枚とも同じように削られていった。

夜帰宅してから、なるべく近所迷惑にならないように、静かに組む。ピカピカのディスクが気持ちいい。仮にディスクが反っていたのなら、一回熱が入った後の修正なのでもう反らないかも。
キャリパーもハンガーもパッドもすでにグリスアップ済みだったので、ただ組んでいくだけなので楽。清掃と給脂には結構時間がかかるものだから。
ハンガーとキャリアはきっちりトルクレンチでボルト締めして、組み上げ早速試乗してみる。
まだパッドとディスクの当たりが付いていないので、効きそのものは弱めだが、タッチは悪くない。と言うか良くなっている。心配したディスクも斜めには削られていなかったってことか。
と言うことは、ディスクは反っていたことになるのだが、ひょっとしてフローティングキャリパーってディスクの反りに追従してしまうものなのかも知れない。よってしばらく走った後のペダルの遊びが増えるノックバックも起こらなかったのかも。
数日すると、明らかに制動力は以前より増しており、静止時の踏み応えの柔らかさも減少した。
これで$20なんだから本当にディスク研磨やって良かったというのが今回の結論だが、このLegacyではオートクロスとか一度も出ていないし、激しい山道走行をする機会はなかったはず。にもかかわらずディスクが反ったとしたら、意外とSUBARUのブレーキは柔なのか?

2008年7月19日土曜日

MOTUL 2度目のオイル交換

SUBARU of Americaが推奨していたオイル交換時期である7.5ヶ月に達し、滑らかさも失われてきた感があったので交換。

いつものように、ランプ(楔型の台)に乗せてオイルを抜く。

推奨通りフィルターも同時交換。
フィルターを交換すると次回始動時、フィルタ内がオイルに満たされるまで各部にオイルが圧送されない。このやばい状態(これこそがドライスタート)を少しでも低減するため、フィルタは新油で満たしてから装着。

MOTUL 300Vの長所は良く言われるように、ベースオイルのエステル分子が金属表面と電気的に吸着性を持つため、添加剤なしの状態でも摩擦係数が低く、ドライスタートも防ぐと言うもの。
逆に欠点は加水分解によって、酸とアルコールに分解するという事。 よって、油温が十分に上がらないちょい乗りでは寿命が短くなるであろうこと。
ただMOTUL曰く現行300Vのコンプレックスエステルは、かつてのジエステルより遥かに耐加水分解性は高いとのこと。

物は試しなので早速廃油を水と混ぜてみた。下1/3の白濁した部分が水と混じって乳化した部分。
ただしこれが加水分解の結果なのかただの乳化なのか判断つかず結局何もわからずじまい。もう今はPAOベースのMobil1は使ってないので、比較目視テストもできず。

ちなみに今回は冬場のボードの遠出が少なかったせいで、7.5ヶ月で5000マイルしか走ってません。Mobil1の2倍の価格のMOTULの評価としては、Mobilで感じていた1000マイルくらいからのがさつ感が無かった点がまずGood。それにやはり滑らかさが一枚上手な感じがして、2倍位までなら出しても買うと言ったところ。ドライスタートに強いと言う点もプラシーボ的に効く。

実はSUBARU of Americaは、いつの間にかターボ車のオイル交換時期を、4ヶ月または3750マイルの準シビアコンディション相当に変更しており、7.5ヶ月での交換は現在は推奨外なので念のため。

なお写真は2台の愛車を前に究極のカフェレーサー状態で冷やしうどんを食すの図。でも蚊やハエや蜂がやってきて早々に退散する羽目に。